骨の連結

さて, 今回は「骨学の基礎」から新しい範囲に移りたいと思います.
今日のまとめる範囲は「骨の連結」です!
連結の種類と関節の構造を簡単にまとめていこうと思います.
ではさっそく, 国家試験ではどのような問題が出題されているのかを見ていきたいと思います!


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骨・軟骨についての記事一覧
・骨の形 http://www.ptstoranomaki.com/article/448184290.html

・長管骨の構造 http://www.ptstoranomaki.com/article/448220968.html

・長管骨の構造② 〜骨芽細胞と破骨細胞 & 血管〜 http://www.ptstoranomaki.com/article/448761774.html

・軟骨の種類 http://www.ptstoranomaki.com/article/448786370.html

・国家試験問題 -骨学の基礎- http://www.ptstoranomaki.com/article/448846564.html

・骨の連結 http://www.ptstoranomaki.com/article/448875952.html

・形状による関節のタイプ http://www.ptstoranomaki.com/article/449690755.html
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(1)靭帯縫合はどれか (39-5)
 1. 頭蓋骨
 2.胸骨結合
 3.仙腸関節
 4.恥骨結合
 5.遠位脛腓間
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(2)滑液(関節液)で誤っているのはどれか (42-5)
 1. 黄褐色である
 2. 滑膜で産生される
 3. 弱アルカリ性である
 4. ヒアルロン酸を多量に含む
 5.関節軟骨の栄養をつかさどる
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少し古い国家試験からの出題になりますが, 落としたくない範囲ですね.
それに関節の構造は将来的には必ず必要な知識となります.
国家試験に受かるため, だけではなく将来を見据えて知識を蓄えたいところです.

ではさっそくまとめていきます.


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(1)連結の種類
 関節の連結には, 3つの種類があります.

1. 線維性連結
 この連結は, 連結部に線維性結合組織が介在します. 一般的に, ほとんど可動性がありません. 主に以下の3つに分けられます.
(1)縫合
  頭蓋骨だけに見られる連結です. ごくわずかな線維性結合組織(縫合靭帯)によって連結しています.
 ①鋸状縫合:連結部がノコギリの歯が噛み合ったような形の縫合
(e.g.)矢状縫合(左右の頭頂骨を連結), 冠状縫合(前頭骨と頭頂骨を連結), ラムダ縫合(頭頂骨と後頭骨を連結)

 ②鱗状縫合:連結部が魚のうろこ状に重なり合った形の縫合
(e.g.)頭頂側頭縫合(頭頂骨と側頭骨を連結)

 ③直接縫合:連結部がほぼ直線をなす形の縫合
(e.g.)鼻骨間縫合, 正中口蓋縫合, 横口蓋縫合

(2)靭帯結合
 比較的多くの強靭な密性結合組織が介在する結合です.
 ①結合組織が"紐状" → 骨間靭帯:茎突舌骨靭帯
 ②結合組織が"帯状":脛腓靭帯結合, 棘間靭帯
 ③結合組織が"膜状" → 骨間膜:前腕骨間膜, 下腿骨間膜

(3)釘植
 歯の歯根が上顎骨, 下顎骨の思想にはまって連結部に結合組織性の歯根膜が介在するものです. つまり"歯"

2. 軟骨性連結
 この連結は, 連結部に軟骨組織が介在する. 弾力性があるため, わずかな可動性があります. 軟骨組織の種類によって, 主に2つに分けられます.
(1)軟骨結合
 硝子(ガラス)軟骨が介在する連結です. やがて軟骨内骨化等で骨形成が進み, 成人で骨結合になるものもあります
(e.g.)小児期の長管骨における骨幹と骨端の間の成長線, 腸骨・恥骨・坐骨の結合部, 肋骨, 胸骨

(2)線維軟骨結合
 線維軟骨が介在する連結です. これは生涯続く結合であり, 軟骨結合よりやや大きな可動性があります.
(e.g.)恥骨結合, 椎体間の連結

3. 滑膜性連結
 この連結は, 連結部に滑液を満たす関節腔(狭い間隙)が介在します. 可動性が大きい. 一般的な関節(狭義の関節). この関節の基本構造は次にまとめます.



どうでしょうか. ぐちゃぐちゃしますよね.
国家試験に最低限必要な範囲だけをまとめてみましょう.


〜最低限抑えておきたい連結の種類のまとめ〜

①線維性連結
 (1)縫合:頭蓋のみ. 頭頂後頭骨(鋸状縫合), 鼻骨間(直線縫合), 頭蓋骨(鱗状縫合)
 (2)靭帯結合:遠位脛腓関節, 前腕骨間膜
②軟骨性連結
 (1)軟骨結合:肋骨と胸骨
 (2)線維軟骨結合:恥骨結合, 椎間円板
③滑膜性連結:一般的な関節

これだけは確実に抑えておきたいポイントです.



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(2)関節の構造
関節は, 以下の基本構造からなります
 ・向かい合う骨端縁である"関節面"
 ・関節面の間にある閉鎖された"関節腔"
 ・関節面および関節腔を包む"関節包"

●関節包
外層の"線維膜"と内層の"滑膜"からなります.
線維膜には血液の供給が乏しく, 弾力性がありません.
滑膜は血管に富んでおり, 滑膜表面にある絨毛により, "滑液"の分泌と吸収を行なっています.

●滑液
滑液は, 関節軟骨に栄養を与えています. 関節の潤滑作用や衝撃の緩衝作用も担っています.
淡黄色透明で弱アルカリ性な液体です. この成分にはヒアルロン酸が多量に含まれており, 白血球も含まれています.

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いかがでしょうか.
では, 冒頭の国家試験問題をもう一度見て見ましょう



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(1)靭帯縫合はどれか (39-5)
 1. 頭蓋骨
 2.胸骨結合
 3.仙腸関節
 4.恥骨結合
 5.遠位脛腓間
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(2)滑液(関節液)で誤っているのはどれか (42-5)
 1. 黄褐色である
 2. 滑膜で産生される
 3. 弱アルカリ性である
 4. ヒアルロン酸を多量に含む
 5.関節軟骨の栄養をつかさどる
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正解と解説はこちらから!
↓↓↓
解答_解説.pdf






以上で骨の連結の種類と滑膜性連結の関節の構造のまとめを終わります!!
骨の構造に続いて, 次回は, 筋の構造についてまとめてみたいと思います.


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